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なぜ水道管は凍結するのか

水道管の凍結は、気温がおおむねマイナス4℃以下に下がると発生リスクが高まります。水は0℃で凍り始めますが、配管内部が完全に凍結するには外気温がさらに低い必要があり、マイナス4℃がひとつの基準となります。ただし風速が強い場所や日陰で一日中気温が上がらない場所では、マイナス1〜2℃でも凍結することがあります。凍結時、水は体積が約9%膨張し、この膨張圧が配管に強い負荷をかけます。配管材料の強度を超えると管が割れたり接合部が外れたりして破裂に至ります。
凍結しやすい箇所は次のとおりです。
宮城県では12月下旬から2月にかけて凍結被害が集中します。特に内陸部の大崎市や栗原市、山間部ではマイナス10℃以下になることもあり、入念な対策が不可欠です。沿岸部でも蔵王おろしの影響で予想外に冷え込み、油断できません。昨今の気象変動により急激な寒波が増加傾向にあり、従前の対策だけでなく、さらに早期の準備が重要です。
配管の材質によっても凍結のしやすさは異なります。金属製の配管は熱伝導率が高いため外気の冷たさが伝わりやすく、樹脂製の配管に比べて凍結しやすい傾向があります。また、日中は生活排水などで配管内に多少の水の動きがありますが、深夜から早朝にかけては水の使用が止まるため配管内の水が動かず、この時間帯に凍結が起きやすくなります。天気予報で厳しい冷え込みが予想される日は、就寝前の対策がとりわけ重要になります。
凍結を防ぐための事前対策

凍結予防の基本は配管の保温と水抜きです。最も効果的な対策は露出配管に保温材を巻き付けることです。ホームセンターで購入できるポリエチレン製保温チューブを取り付けるだけで凍結リスクを大幅に軽減できます。保温材が経年劣化してボロボロの場合は防凍効果が失われているため交換が必要です。水栓柱や蛇口には専用の凍結防止カバーも市販されています。
長期間の家屋留守時は水抜き栓を操作して配管内の水を抜くことが最も確実な予防策です。宮城県の多くの住宅に水抜き栓が設置されているので、事前に操作方法を確認しておきましょう。水抜き栓がない場合は就寝前や外出前に蛇口を少し開けて水を細く流し続ける方法が有効です。完全に止まっている水は凍りやすいですが、流れていれば凍結しにくくなります。
このほか、次のような対策も効果的です。
- 給湯器の凍結防止運転機能を活用する
- 屋外給湯器に風よけカバーを設置する
- メーターボックス内は凍結しやすいため、古い毛布や発泡スチロールで保温する
保温材を巻く際は、配管の継手部分やバルブ周りなど凹凸のある箇所も隙間なく覆うことが重要です。隙間があるとそこから冷気が入り込み、保温効果が十分に発揮されません。また、床下や外壁の点検口にひび割れや隙間がある場合は、そこから冷たい外気が入り込んで配管を冷やす原因になります。気になる隙間があれば、ふさいでおくと保温効果を高められます。ガーデンホースを蛇口に接続したままにしておくと、ホース内の水が凍って蛇口側の配管まで凍結が広がることがあるため、冬場は取り外しておくことをおすすめします。
凍結してしまった場合の正しい応急処置
水道管が凍結して水が出ない場合、最重要注意点は「熱湯をかけてはいけない」ことです。凍結配管に熱湯をかけると急激な温度変化で管が割れたり接合部が外れたりして破裂する恐れがあります。正しい解凍方法は凍結箇所にタオルを巻き、40〜50℃程度のぬるま湯をゆっくりかける方法です。タオルが温度を保持してじわじわ温めるため配管への負担が最小限に抑えられます。
ドライヤーの温風も有効ですが、塩ビ管は熱変形を防ぐため距離を保ってください。室内配管の凍結は部屋の暖房を入れて室温を上げるだけで自然に解凍することもあります。どの方法でも解凍できない場合は無理せず専門業者に相談しましょう。電気式の解氷機も有効で業者に依頼すれば安全かつ確実に対応できます。解凍後は目に見えない箇所の破損確認のため、水道メーターのパイロット確認をおすすめします。全蛇口を閉めた状態でパイロットが回っていれば漏水が発生しています。
凍結箇所を特定する際は、配管を手で触れて他の部分より冷たく感じる場所や、蛇口をひねっても水がまったく出ない、あるいは出方が極端に弱い場所を確認します。複数の蛇口で同時に水が出ない場合は、屋外の配管や水道メーター付近など、より上流側で凍結している可能性があります。バーナーやライターなど直接的な火気を使って配管を炙る方法は、配管の損傷や火災につながる危険があるため絶対に行わないでください。また、凍結解消を急ぐあまり無理な力を加えて配管を叩いたり曲げたりすることも破損の原因になるので避けましょう。
凍結による破裂が起きたときの対処
凍結で破裂した水道管は凍っている間は漏れませんが、気温上昇で氷が溶けると大量の水が噴き出します。床が水浸しになるという被害は毎年宮城県内で報告されています。破裂に気づいたら、次の順番で対応してください。
- 止水栓(メーター横のバルブ)を閉めて水を止める
- タオルや雑巾で応急処置を施し、被害拡大を防ぐ
- 共同住宅の場合は上下階・隣接住戸への被害の有無を確認し、管理会社に速やかに連絡する
- 火災保険に加入している場合は保険会社に連絡する(「水濡れ補償」が適用される可能性がある)
- 水道料金減額制度を設けている自治体もあるため、お住まいの水道局に問い合わせる
止水栓の場所を事前に確認しておくことが大切です。凍結防止ヒーター(電熱線)を配管に巻き付ける方法も効果的で、特に凍結を繰り返す箇所に有効です。電気代は月数百円程度で、保温材と併用することでさらに高い防凍効果が得られます。
止水後は、被害状況をスマートフォンなどで写真に残しておくと、後日の保険申請や業者への説明がスムーズになります。漏水が電気配線やコンセント付近に及んでいる場合は、感電防止のため無理に近づかず、必要に応じてブレーカーを落としてから対応してください。応急処置はあくまで一時しのぎであり、破損した配管は放置すると再び水漏れを起こす可能性があるため、できるだけ早めに専門業者による本格的な修繕を受けることが大切です。
凍結予防の保温工事は森工業へ
森工業では水道管の凍結予防保温工事から万が一の凍結・破裂時の緊急修繕まで対応しております。宮城県の冬の厳しさを熟知した地元配管業者として、建物状況に応じた最適な凍結対策をご提案いたします。「毎年同じ場所が凍結する」「保温材が古くなって不安」という方は本格的な冬前にご相談ください。現地調査のうえ凍結しやすい箇所を特定し無料でお見積りを承ります。
配管の状態は建物によって異なるため、同じ対策がすべてのお住まいに当てはまるとは限りません。気になる箇所がある方は、自己判断で対策を進める前に一度現地の状況を確認してもらうと安心です。
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