冷媒配管工事とは
業務用エアコン(パッケージエアコン・マルチエアコンなど)は、室内機と室外機を冷媒配管でつなぎ、冷媒ガス(フロン系冷媒)を循環させることで冷暖房を行います。冷媒配管工事は、この室内機・室外機間の冷媒ガスの通り道となる配管(液管・ガス管)を設置する工事です。配管の長さや高低差、保温施工の良否がエアコンの性能に直結するため、専門知識を持った施工が不可欠です。
冷媒配管の材料と規格
冷媒配管には耐圧性・耐食性に優れた銅管(リン脱酸銅)が使用されます。管の外径・肉厚は使用する冷媒の種類と設計圧力に応じて選定します。R410A・R32など高圧冷媒を使用するシステムでは、JIS規格に基づいた高強度の冷媒用銅管を使用する必要があります。施工後は配管内の気密試験(窒素加圧試験)と真空引き(内部の水分・空気の除去)を行うことが品質確保の基本です。
フロン排出抑制法への対応
2015年に施行されたフロン排出抑制法により、業務用冷凍空調機器のフロン冷媒の管理が厳格化されました。機器管理者(ビルオーナー・テナント)には、冷媒漏えい防止のための定期点検義務が課せられています。50kW以上の機器には専門業者(第一種フロン類充填回収業者)による1年ごとの定期点検が義務付けられています。また、機器廃棄時には冷媒の回収(フロン回収)が義務付けられており、無断放出は違法です。冷媒配管施工業者は、フロン回収技術者・冷凍空調技士などの資格を持った作業員が必要です。
施工上の注意点
冷媒配管の接続方法には、フレア接続(現場での拡管加工)とろう付け接続(銅管を熱でろう付け)があります。施工品質のポイントは、フレア加工の精度(バリ・歪みなし)、ろう付けの均一な溶け込み、配管の曲げ半径の適切な確保(急角度の曲げ禁止)、保温材の隙間ない施工(特に接続部・貫通部)です。室外機側の配管勾配・Uトラップの設置も、冷媒・オイルの戻りを確保するために重要です。
まとめ
業務用エアコンの冷媒配管工事は、エアコンの性能・効率・安全性に直接影響する専門性の高い工事です。材料選定から施工品質・フロン法規制への対応まで、経験豊富な専門業者への依頼が重要です。エムコウギョウでは業務用エアコンの冷媒配管設計・施工・冷媒回収に対応しています。空調設備の新設・更新をご検討の際は、お気軽にご相談ください。
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