
蛇口から赤い水が出たら配管腐食のサイン
ある朝、蛇口から赤茶色や茶褐色の水が出てきて驚いた経験はないでしょうか。これは「赤水(あかみず)」と呼ばれる現象で、主に鋼管(鉄管)や亜鉛メッキ鋼管の内面が錆びていることが原因です。
特に築30年以上の戸建て住宅やマンションでは、給水管に白ガス管(亜鉛メッキ鋼管)が使われているケースが多く、内部の腐食が進行すると赤水・濁水が出やすくなります。「しばらく流せば収まる」と思って使い続けている方もいますが、配管腐食が進行しているサインです。放置すると漏水・断水・健康被害のリスクが高まるため、早めの対応が重要です。
赤水・濁水の原因を種類別に解説

① 鋼管・亜鉛メッキ鋼管の腐食(最多)
水道管に使われる鋼管は、長年の使用で内部から錆が発生します。初期は軽微でもやがて管の断面積が錆で狭くなり、水圧の変化時(水を一気に使い始めたとき・止めたとき)に錆の粒子が水流に乗って蛇口から出てきます。長期間使っていなかった水道(旅行後・空き家など)を使い始めるときに赤水が出やすいのはこのためです。
② ライニング鋼管の剥離
昭和後期〜平成初期には、鋼管の内面に塩化ビニル(ライニング)を施した「ライニング鋼管」が普及しました。しかし継手部分やネジ切り部分からライニングが剥離・劣化すると、内部が再び露出して腐食・赤水の原因になります。
③ 銅管のピンホール腐食
銅管は腐食しにくいとされていますが、水質・pH・溶存酸素の条件次第でピンホール(針穴)状の腐食が発生することがあります。このとき青緑色の「青水」が出る場合があります。
④ 水道管工事・断水後の濁り
近隣の水道工事や断水後に濁り水が出ることがありますが、配管内の堆積物が一時的に流れ出たもので、数分間流し続ければ解消するケースがほとんどです。
健康への影響と注意点
赤水・濁水は飲料水・料理には使用しないことが基本です。洗濯に使った場合も衣類に錆汚れが付く場合があります。水が透明であっても、錆びた配管を通ると微細な金属粒子が溶け込んでいる場合があります。慢性的な赤水が続く場合は、健康面からも配管の更新を真剣に検討することが大切です。
応急処置の方法
赤水が出た場合はまず数分間水を流し続けてください。一時的なものであれば流すことで透明に戻るケースがほとんどです。それでも改善しない場合、または繰り返し赤水が出る場合は業者への調査依頼が必要です。
止水栓(元栓)を閉めて水を止め、業者が来るまでの間は飲料水はペットボトルを利用するなど、錆び混じりの水を摂取しないよう注意してください。
調査・診断の流れ
専門業者による赤水トラブルの調査では、以下のような確認が行われます。
まず現場確認として、どの蛇口から赤水が出ているか(全箇所か一部か)を確認します。一部の蛇口だけの場合はその箇所に近い配管が問題である可能性が高く、全箇所から出る場合は給水管の元(引込管や主管)の腐食が疑われます。
次に内視鏡(管内カメラ)による配管内部の目視確認や、水質検査による錆・鉛・細菌の有無の確認を行います。必要に応じて水道本管からの引き込み部分も含めた調査を実施します。
配管更新のタイミングと工事内容
赤水が慢性的に発生している場合、配管の部分修繕より全面更新(ライニング工法または管路更新工法)が根本解決につながります。
| 対応方法 | 概要 | 適した状況 |
|---|---|---|
| 部分配管交換 | 腐食が著しい部分を新しい管に交換 | 局所的な腐食 |
| ライニング更生工法 | 既存管の内面に樹脂をコーティング | 内面腐食・全体更新 |
| 全面配管更新 | 全ての給水管を新管(樹脂管)に交換 | 老朽化全般 |
現在は耐食性に優れた架橋ポリエチレン管(PE)やポリブデン管(PB)、ステンレス管が主流です。適切な施工を行えば20〜30年以上の耐用年数が期待できます。
まとめ
赤水・濁水は「配管が寿命を迎えているサイン」です。一時的に流して解消しても、根本原因の腐食が進んでいる以上は再発します。築30年以上の建物では、赤水が出たことをきっかけに給水管の全面点検を行うことを強くおすすめします。森工業では工場・店舗・施設の赤水トラブルの調査・診断から配管更新工事まで一貫して対応しています。症状が気になる場合はお気軽にご相談ください。
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