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タンクレストイレとは何か
タンクレストイレとは、その名の通り給水タンクを持たず、水道の水圧で直接洗浄するタイプのトイレです。TOTOの「ネオレスト」、LIXILの「サティス」「アステオ」などが代表的な製品で、スタイリッシュな外観と高機能ウォシュレットがセットになっているものがほとんどです。
従来のタンク付きトイレが「一度タンクに水を溜めてから流す」のに対し、タンクレストイレは「水道管の水圧で直接洗浄する」仕組みです。タンクへの給水時間が不要なため連続して水を流すことができ、来客時やトイレが混み合う朝の時間帯に便利です。
外観上の違いも大きく、タンクがない分コンパクトで、トイレ空間に奥行きの余裕が生まれます。掃除の面でも、タンク上面や裏側のほこりが溜まりにくい形状になっており、清潔を保ちやすいのがメリットです。
タンクレストイレの節水性能

現在市販されているタンクレストイレの洗浄水量は、大洗浄で3.8〜4.8リットル程度が主流です。20年前の古いトイレ(大洗浄で13〜20リットル)と比べると、1回の使用で約10リットル近い節水になります。
1日5回の大洗浄を想定すると、20年前のトイレ(15L)とタンクレストイレ(4L)の差は1日あたり55リットル、年間では約20,000リットル(20トン)にのぼります。水道代に換算すると地域差はありますが、年間で5,000〜10,000円程度の節約になるケースが多いです。
ただし節水効果は製品によって異なります。「少ない水量で確実に汚物を流せるか」という洗浄力との兼ね合いがあるため、単純に水量が少ない製品が最良とは限りません。カタログの洗浄水量だけでなく、実際の使用感(流れ残りのなさ)も確認することが重要です。
なお、タンク付きトイレも現行品は節水性能が高く、4〜6リットル程度の製品が多くなっています。極端な節水差を期待してタンクレスを選ぶよりも、デザイン・連続使用のしやすさ・機能性を含めた総合判断で選ぶのが現実的です。
停電時に困ること・対処法
タンクレストイレの懸念点として必ず挙げられるのが停電時の動作です。多機能ウォシュレット・電動フタの開閉・自動洗浄といった電気系統が一切動かなくなります。さらに、洗浄の操作自体を電気式パネルやリモコンで制御する機種では、停電中にどうやって水を流すのかが問題になります。
各メーカーは停電対策を講じており、方法は大きく3つあります。
手動レバーによる洗浄: TOTOネオレストなどの機種では、側面や前面に非常用の手動レバーが付いており、停電中でも1回分の洗浄ができます。ただし操作方法を知らないと気づかないことも多いため、事前の確認が必須です。
バッテリーバックアップ: 乾電池や内蔵バッテリーで一定回数の洗浄ができる機種があります。いざというときに電池切れにならないよう、予備電池の備蓄も重要です。
バケツ給水(手動排出): どの機種でも共通の方法で、便器内に直接バケツで水を流し込んで汚物を排出します。大洗浄と同等の効果を得るには6〜8リットル程度の水を一気に流し込むのが目安です。勢いよく流すことが重要で、少量ずつ注ぐと詰まりの原因になります。
長期停電(災害時)への備えとしては、飲料水とは別に生活用水を備蓄(浴槽に常に水を張っておく) しておくのが現実的な対策です。
設置に必要な水圧条件
導入を検討する際に見落としがちな重要条件が水圧です。タンク付きトイレはタンクに溜めた水を流すため水圧に依存しませんが、タンクレストイレは水道の水圧で直接洗浄するため、水圧が低いと洗浄力が著しく低下します。
安定して動作するには0.1〜0.07MPa以上の水圧が必要とされます。一般的な戸建住宅の1階・2階であれば問題ないケースが多いですが、次のような場合は設置前の水圧測定が不可欠です。
水圧が不足する場合の解決策として、増圧ポンプの設置があります。ただし設置費用は10〜20万円程度が相場で、タンクレストイレ本体費用に加算されます。低水圧でも動作する水圧対応機種もありますが、選択肢は限られます。工事の前には必ず現地で水圧測定を行うことを推奨します。
費用と施工上の注意点
タンクレストイレ(ウォシュレット一体型)の本体価格は15〜35万円程度が一般的な範囲で、同グレードのタンク付き一体型より3〜10万円ほど高い傾向があります。工事費は既存トイレの撤去・新規設置で3〜8万円程度です。
施工上の注意点として、まず排水方式の確認が重要です。床排水か壁排水か、排水芯(排水管中心から壁までの距離)が現行品と合っているかを事前に確認します。排水芯が合わない場合はアジャスター(芯調整部品)で対応できる範囲もありますが、大きくずれている場合は配管工事が必要になります。
次に電源の確保です。タンクレストイレはウォシュレット機能が電気駆動のため、トイレ内にコンセントがない場合は電気工事も必要になります。電気工事は電気工事士の資格が必要なので、配管工事と合わせて一社にまとめて依頼できる業者を選ぶとスムーズです。
森工業への相談で解決できること
タンクレストイレの導入は「水道工事+電気工事」の複合工事になることが多く、業者選びが重要です。森工業では配管工事を専門とし、電気工事については連携業者と対応しています。特に水圧測定・排水芯の確認・配管状態の診断は、適切な機種選定のために欠かせないプロセスです。
「タンクレスにしたいが水圧が心配」「既存設備から交換できるか確認したい」といったご相談も承っています。現地調査・お見積りは無料ですので、まずはお気軽にご連絡ください。宮城県内全域に対応しています。
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