
水抜き栓とは
水抜き栓(水抜き弁・不凍栓)は、建物の給水管内の水を抜いて凍結を防止するための設備です。東北・北海道など寒冷地の建物には標準装備されていることが多い設備です。
配管内の水を抜いておけば、気温が-4℃以下になっても配管内に凍結する水分がなくなり、凍結・破裂を防げます。正しい水抜き操作は、寒冷地における最も基本的な凍結防止方法といえます。
水抜き栓の種類

手動式水抜き栓
バルブを手で操作して水を抜く方式です。
- ハンドル式:バルブのハンドルを右に回して閉める(水が元栓から遮断され、その先の管内の水が床下などに排水される仕組み)
- レバー式:レバーを回転させて操作する
電動式水抜き栓(電気式不凍栓)
ボタン一つで電動モーターがバルブを操作します。温度センサーと連動した自動水抜きも可能で、近年の新築住宅では標準採用されるケースが増えています。
集中操作式(集合住宅向け)
一戸建て住宅の水抜き栓の場所
元栓型の水抜き栓
水道の元栓(量水器・メーターボックス)の近くに設置されることが多くなっています。
- 屋外の量水器ボックス内
- 床下点検口を開けた床下
各設備の水抜き栓
一戸建てでは、各水道設備(台所・洗面台・浴室・トイレなど)ごとに個別の水抜き栓が設けられている場合もあります。
水抜き栓の一般的な場所(一戸建て)
- 台所の水抜き:流し台下の収納内、または床下
- 洗面台の水抜き:洗面台下の収納内
- 浴室の水抜き:洗い場の蛇口近く、または浴槽の排水栓
- トイレの水抜き:タンクの水抜きボタン(電動式の場合)・手動バルブ
- 屋外の水抜き:屋外水栓(散水栓)の元栓
アパートの水抜き栓の場所
アパートでは住戸内と建物共用部の2か所に水抜き関連設備があります。
住戸内の水抜き栓
共用部の水抜き(メインバルブ)
アパートによっては各住戸への給水を停止する共用バルブが廊下や共用スペースに設置されています。このバルブは管理会社・オーナーが管理していることが多く、入居者が勝手に操作できないケースもあります。
メーターボックス内
玄関横のメーターボックスに水抜き栓が設置されているアパートもあります。
マンションの水抜き対応
分譲マンション・大型賃貸マンションでは建物規模が大きいため、集中型の水抜き設備が採用されることがあります。
共用立管の水抜き
共用部分の立管(縦方向に通る給水管)は管理組合・管理会社が管理しています。個人で操作することは原則できません。
専有部分の水抜き栓
各居室内の専有部分には個別の水抜き栓が設けられています。場所はアパートとおおむね同様です。
長期不在時の対応
海外旅行や長期出張で2週間以上不在になる場合は、管理会社に相談し、共用部分の水抜き対応を依頼しておくことが重要です。
正しい水抜き作業の手順
水抜きを正しく行うための手順を解説します。
水抜きの手順(一戸建て・手動式の場合)
- 水道の元栓(量水器近くの仕切弁)を閉める
- 屋内の蛇口を1〜2か所開ける(空気を取り込むため)
- 水抜き栓を操作してバルブを開ける(管内の水を排水する)
- すべての蛇口から水が出なくなったことを確認する
- 蛇口を閉める(翌朝水を使う際は水抜き栓を閉め、元栓を開ければ通水できる)
翌朝の通水手順
- 水抜き栓を操作してバルブを閉める
- 水道の元栓を開ける
- 蛇口を開けて通水を確認する
- しばらく水を流してエアーを抜く
水抜き栓が固着・故障した場合
長年使用していない水抜き栓は固着して動かなくなることがあります。
固着した水抜き栓の対処
無理に回すとバルブが破損することがあります。力をかけすぎず、固着が解けない場合は専門業者に依頼してください。
水抜き栓の更新
10〜15年以上経過した水抜き栓は消耗・劣化していることがあります。動きが悪い、水が完全に止まらないといった症状が出ている場合は交換をお勧めします。
森工業株式会社へのご相談
森工業株式会社は仙台・宮城の水抜き栓の修理・交換・凍結防止工事に対応しています。「水抜き栓の場所がわからない」「バルブが固着して動かない」「電動式に交換したい」といったご相談はお気軽にご連絡ください。
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