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ユニットバスと配管工事の関係
ユニットバス(システムバス)は、浴槽・床・壁・天井・ドアを工場でユニット化した製品を現場で組み立てる浴室です。在来工法の浴室と異なり、メーカーが設計した規格寸法に合わせて給排水・換気の配管を事前に整備しておく必要があります。そのため、ユニットバスの設置工事には、必ず専門業者による配管工事が伴います。
社員寮・社宅・賃貸共用部・ホテル・保養所などで既存の浴室をユニットバスに更新する場合(在来→UB変更)は特に、既存配管の位置や口径がUBの接続仕様と合わないことがあり、配管の引き直しや延長工事が発生するケースが多くあります。配管工事の内容と費用を事前に把握しておくことが、改修予算の適切な管理と工期短縮につながります。
ユニットバス配管工事の主な種類

給水・給湯配管
ユニットバスには通常、シャワー・カラン・浴槽への給水・給湯が必要です。接続口径は13Aまたは20Aが一般的で、メーカー・機種によって接続位置(壁付き・床付き)が異なります。
在来浴室では給水・給湯管が露出または壁内を通ることが多いため、UBの規格位置に合わせて配管を延長または引き直す必要があります。特に追い焚き機能付きの浴槽を採用する場合は、循環ポンプへの接続配管(往き管・戻り管)も必要になり、給湯器との配管経路の確保が重要です。寮や共用部では給湯器が集中方式のケースもあり、各戸ヘッダー・減圧弁との取り合いも事前確認が必要です。
工事費の目安は、給水・給湯配管の延長・移設で2万〜8万円程度です(建物状況により異なります)。
排水配管
ユニットバスの排水は床面のトラップ排水口1か所から排出される仕様が主流です。既存の在来浴室の排水位置がUBの排水口位置と異なる場合、床下での配管引き直しが必要になります。
排水管の勾配(通常1/50〜1/100以上)を確保できるかどうかも、配管工事の難易度に影響します。床下のスペースが限られている中高層建物や2階以上の浴室では、排水立て管との接続経路や勾配確保のための工夫が必要です。
排水配管の移設工事費は3万〜10万円程度が目安です。コンクリートスラブの斫り(はつり)が必要な集合住宅ではさらに費用が増加します。
換気配管(ダクト工事)
ユニットバスには換気扇が標準装備されており、屋外への排気ダクトを接続します。ダクトの径は100φ(φ100mm)が一般的で、外壁の換気口(プロペラ換気口またはパイプフード)まで配管します。宿泊施設や寮では複数室の排気を集合させるセントラル換気になっていることもあり、既存ダクト径・経路の確認が欠かせません。
浴室乾燥暖房機能付きの換気扇を採用する場合は、同時に給気口の設置や既存電気配線の変更(100V→200V)なども必要になることがあります。
換気ダクト工事費は1万〜4万円程度。既存ダクトが流用できる場合はコストを抑えられます。
在来浴室からの変更で生じやすい追加工事
防水下地の撤去と解体
在来浴室の改修では、タイル・モルタル・防水層を撤去する解体工事が先行します。この際に配管の状態が確認できるため、老朽化した配管があれば同時に更新するのが合理的です。解体後に初めて配管の問題が発覚するケースもあり、工事開始前の配管状況の事前確認が重要です。稼働中の施設では解体時の騒音・粉じんの発生時間帯調整も計画に組み込む必要があります。
床下の配管スペースが不足している場合
築古の低層建物では床下高さが低く、排水管の勾配が取れないことがあります。この場合、床組みを一部嵩上げするか、排水ルートを変更する必要があります。追加費用の目安は5万〜15万円程度です。
集合住宅・施設でのスラブ貫通・制限
分譲マンションや賃貸共用部では、管理規約・オーナー承諾によって、スラブ(コンクリート床板)への新たな穴あけが制限されていることがあります。排水位置の変更が困難な場合は、既存の排水口位置に合わせてUBの排水口アダプターを使用する方法や、UBの機種・サイズを選び直す必要が生じることもあります。
工事の全体的な流れ
- 現地調査・計画:既存配管の位置・口径・状態を確認。UBの仕様と照合して必要な工事を特定
- 解体工事:在来浴室の解体撤去(タイル・浴槽・壁材・床材)
- 配管工事:給水・給湯管の延長・接続、排水管の移設・接続、換気ダクトの設置
- ユニットバス組み立て:メーカー(または専任施工店)がUBを組み立て
- 配管接続・確認:給排水のバルブ開けと通水確認、水漏れチェック、換気の動作確認
- 仕上げ・引き渡し:コーキング、点検口設置、廃材処分、取扱説明
工期は一般的に2〜4日間(解体1日+UB設置1〜2日)ですが、配管工事の規模や施設稼働スケジュールとの調整によって延びることがあります。
ユニットバス配管工事の費用相場まとめ
| 工事項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 給水・給湯管延長・移設 | 2万〜8万円 |
| 排水管移設・接続 | 3万〜10万円 |
| 換気ダクト工事 | 1万〜4万円 |
| 追い焚き循環配管(オプション) | 3万〜7万円 |
| スラブはつり(集合住宅) | 5万〜15万円 |
配管工事費の合計は、標準的な低層施設での在来→UB変更で8万〜25万円程度が目安です。UB本体・設置費と合わせた1室あたりの総費用は70万〜150万円程度になることが多く、建物の状況や選定するUBの機種・グレード、2026年時点の資材・人件費動向によって幅があります。
配管工事業者に確認すべきポイント
ユニットバス交換工事を発注する際は、元請リフォーム会社だけでなく配管工事専門業者も関与することが多いため、以下を事前に確認しておくと安心です。
- 既存配管の更新範囲:老朽化した配管をどこまで更新するかの見積もりが明確か
- 追い焚き配管の有無:給湯器との接続方法と費用、集中給湯方式との整合
- 隠蔽配管の確認方法:壁内・床下配管の状態をどう確認するか
- 保証内容:施工後の水漏れ・不具合への対応範囲と期間
- 稼働施設への配慮:養生・騒音・工程区切り・利用停止期間の最小化方針
森工業では、工場・プラント・商業施設・寮・賃貸共用部などの施設におけるユニットバス設置に伴う給排水配管工事から換気ダクト工事まで、一貫して対応しております。在来浴室からの変更や配管の老朽化が懸念される場合も、お問い合わせフォームよりご相談ください。
よくある質問
Q. ユニットバスの給水・給湯の接続口径はどのくらいですか?
A. 接続口径は13Aまたは20Aが一般的で、接続位置(壁付き・床付き)はメーカーや機種によって異なります。追い焚き機能付きの浴槽を選ぶ場合は、循環ポンプへの往き管・戻り管の接続配管も必要になります。
Q. ユニットバスの換気ダクトの径はどのくらいですか?
A. 換気ダクトの径は100φ(φ100mm)が一般的で、外壁の換気口(プロペラ換気口またはパイプフード)まで配管します。浴室乾燥暖房機能付きの換気扇を選ぶ場合は、給気口の設置や電気配線の変更(100Vから200V)が必要になることもあります。
Q. 在来浴室からユニットバスへの変更にかかる配管工事費の目安は?
A. 標準的な戸建て住宅での在来浴室からユニットバスへの変更では、配管工事費の合計が8万〜25万円程度が目安です。本体・設置費を合わせた総費用は70万〜150万円程度になることが多く、マンションでスラブのはつりが必要な場合は5万〜15万円程度が加わります。
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