
給湯器の水抜きが必要な場面
給湯器の「水抜き」とは、給湯器本体の配管・熱交換器・缶体内部に残っている水を排出する作業です。以下のような場面で必要になります。
1. 冬季の凍結防止(長期不在時) 東北・仙台エリアの冬は最低気温がマイナスになる日が続くことがあります。建物を1週間以上留守にする場合、給湯器内の水が凍結・膨張して熱交換器や配管が破裂するおそれがあります。特にガス給湯器・石油給湯器の室外設置型は風の当たる場所に設置されていることが多く、凍結の危険が高まります。
2. 配管修理・設備交換前 給湯器まわりの配管工事や、給湯器本体の交換・撤去を行う前には必ず水抜きが必要です。水が残ったまま配管を切断すると、水が噴き出して現場が水浸しになるだけでなく、電気系統への漏水を招く危険もあります。
3. 長期間使用しない場合 別荘・空き家・賃貸物件の退去後など、長期間(1か月以上)給湯器を使用しない場合も水抜きが推奨されます。停止中に水が腐敗・レジオネラ菌が増殖するリスクを防ぎ、再起動時の水質を良好に保てます。
4. 異常加圧・減圧弁のメンテナンス 給湯器の圧力が上昇しやすい貯湯式(電気温水器・エコキュートのタンク)では、安全弁(逃し弁)から定期的に排水(水抜き)を行うことがメーカーから指示されています。これは設備保全のための定期作業です。
給湯器の水抜き手順(ガス給湯器・石油給湯器の場合)
機器によって手順が異なりますが、ガス給湯器・石油給湯器(壁掛け・設置型)の一般的な水抜き手順を紹介します。必ず取扱説明書を手元に用意し、機種固有の手順に従ってください。
STEP 1:電源をOFFにする リモコンの運転スイッチをOFFにし、コンセントから電源プラグを抜きます(または分電盤の専用ブレーカーをOFF)。ガス給湯器ならガスのメインバルブも閉じてください。
STEP 2:給水元栓(止水栓)を閉める 給湯器への給水配管にある止水栓(給水バルブ)を閉めます。通常は給湯器の側面または下部、もしくは配管が来ている壁のバルブです。
STEP 3:蛇口を開けて内部圧力を抜く 室内の給湯側(お湯)の蛇口をいくつか開けて、配管内の残圧を抜きます。水が出なくなるまで数十秒〜1分程度待ちます。
STEP 4:水抜き栓を開ける 給湯器本体の水抜き栓(ドレン弁・排水プラグ)を開けて内部の水を排出します。水抜き栓の位置は機種によって異なります(下部カバー内が多い)。排水口の下にバケツや雑巾を置いてください。水が完全に出なくなるまで待ちます。
STEP 5:追い焚き配管も水抜き(追い焚き機能付きの場合) 浴槽の追い焚きポンプ配管にも水抜き栓が設けられている機種があります。浴槽の循環口(吸排水口)からも内部の水が出ることがあるため、浴槽内の水をある程度抜いた状態で作業してください。
STEP 6:配管の保温材・カバーで保護する 水抜き後も配管の外部が凍結することがあります。配管保温カバー(発泡スチロール製・ポリエチレン泡製)で給湯器まわりの露出配管を覆うと、凍結リスクをさらに下げられます。
再通水・再起動の手順
水抜きをした給湯器を使用再開する際は、正しい順序で再通水・再起動しないとエアが配管内に残り、ポンプやバーナーを傷める原因になります。
STEP 1:水抜き栓を閉める 開けていた水抜き栓を全て締めます。締め忘れると通水時に水が噴き出します。
STEP 2:給水元栓をゆっくり開ける 給水止水栓をゆっくりと開け、配管内に水を入れます。このとき室内の蛇口(給湯側)は全て開けたままにしておくと、エア抜きが促進されます。
STEP 3:蛇口から水が出始めたら全開にする 室内の全蛇口から水(まだお湯は出ない)が安定して流れ出たことを確認したら、各蛇口を閉めます。
STEP 4:電源を入れ、リモコンをONにする 電源プラグをコンセントに差し込み(またはブレーカーをON)、ガスを開栓し、リモコンの電源をONにします。エラーコードが表示されていないことを確認してください。
STEP 5:試運転 お湯の蛇口を開けて給湯が正常に行われることを確認します。最初は少し濁った水が出ることがありますが、しばらく流すと解消します。追い焚き機能を使う場合は、浴槽に水を張ってから追い焚きのテスト運転を行ってください。
自分で対応できないケースは業者へ
水抜き栓が固着して回らない、再起動後にエラーコードが消えない、水圧が戻らない、配管から水漏れが発生しているといったケースは、無理に自分で対処すると故障を悪化させる恐れがあります。
特に凍結後の再起動で「水が出ない・出が悪い」場合、まだ管のどこかが凍結している可能性があります。強引にバーナーで炙ったりするとパッキン焼損・樹脂管の変形につながるため、解凍作業も専門業者に依頼するのが安全です。
仙台市・宮城県で給湯器の水抜き・凍結解凍・再起動トラブルでお困りの際は、森工業にご連絡ください。24時間緊急対応のご相談も承っております。
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