
ロードヒーティングとは?
ロードヒーティング(融雪配管・融雪設備)とは、道路・駐車場・玄関アプローチ・階段などの路面下に加熱システムを埋設し、降雪時に路面を温めて雪を溶かす設備です。
東北・北海道など積雪の多い地域では、冬季の転倒事故防止・車両の立ち往生防止・雪かき労力の削減として住宅・商業施設・公共施設に広く導入されています。宮城県でも仙台市中心部から沿岸・内陸部にかけて積雪が多い年があり、特に傾斜地・駐車場・急な階段では転倒リスクの軽減策として導入ニーズが高まっています。
ロードヒーティングの主な種類

ロードヒーティングには「温水式」と「電気式」の2つの方式があります。それぞれの特徴を理解したうえで、設置場所や既存設備の状況に合わせて選定することが重要です。
温水式(不凍液循環式)
路面下に配管を埋設し、ボイラーや熱源機で温めた不凍液(グリコール水)を循環させて路面を加熱する方式です。配管工事と組み合わせた総合的な施工が必要になりますが、ランニングコストを電気式と比較すると有利になるケースが多い方式です。
特徴
- 大面積の施工に向いており、駐車場・道路など広い範囲をカバーしやすい
- 熱源に灯油ボイラー・ガスボイラー・ヒートポンプが使用可能
- 一度稼働させると面全体を均一に加熱できる
- 初期工事費は電気式より高い傾向がある
- 定期的な不凍液の点検・交換とボイラーメンテナンスが必要
主な適用場所
- 住宅・マンションの駐車場(特に傾斜のある場所)
- 玄関アプローチ・車寄せ
- 工場・倉庫の搬入口
- 商業施設の歩行者通路
電気式(ヒーターケーブル埋設)
路面下にヒーターケーブルを埋め込み、電気で路面を加熱する方式です。配管工事は不要で電気工事のみで施工できるため、比較的コンパクトな施工に向いています。
特徴
- 配管・ボイラー設備が不要で施工がシンプル
- 小面積〜中面積の施工に向いている
- 運転コントローラーとの組み合わせで降雪センサー連動の自動制御が可能
- 電気代がランニングコストとして継続的にかかる
- ケーブルの断線時は部分的な補修が難しい場合がある
主な適用場所
- 玄関前・アプローチ(小〜中面積)
- 階段・スロープ
- 屋根・軒先(雪庇・氷柱防止)
設置費用の目安
ロードヒーティングの設置費用は、方式・面積・熱源の種類・既存設備の有無によって大きく異なります。あくまで目安として参考にしてください。
温水式(不凍液循環式)
| 施工規模 | 費用の目安 |
|---|---|
| 玄関アプローチ(〜20㎡) | 80〜150万円程度 |
| 駐車場1〜2台分(20〜50㎡) | 150〜300万円程度 |
| 駐車場3〜5台分(50〜100㎡) | 300〜500万円程度 |
※ボイラー・熱源機の新設が必要な場合は別途費用がかかります。既設ボイラーとの接続工事の場合は費用が下がるケースがあります。
電気式
| 施工規模 | 費用の目安 |
|---|---|
| 玄関アプローチ(〜10㎡) | 30〜80万円程度 |
| 駐車場1〜2台分(20〜40㎡) | 80〜200万円程度 |
費用の幅が大きい主な理由は、路面の種類(コンクリート新設・アスファルト・タイル・石畳)や既存路面の撤去・復旧が必要かどうかによります。既設路面を撤去して埋設工事を行う場合は、路面工事費が追加されます。
工事の流れ
ロードヒーティングの設置工事は以下の手順で進みます。
1. 現地調査・設計 設置面積・路面の種類・熱源設備の有無・電気容量・ガス・灯油供給の状況を確認します。設置エリアの積雪量・気温条件をもとに必要な加熱能力(W/㎡)を設計します。
2. 路面工事(掘削・配管・ケーブル埋設) 既存路面がある場合はカッターで切断・撤去し、必要深さに掘削します。配管(温水式)またはヒーターケーブル(電気式)を均等なピッチで敷設し、断熱材を下地に設置して熱を上向きに集中させます。
3. 路面復旧工事 コンクリートやアスファルトで路面を復旧します。温水式の場合、コンクリート打設前に水圧テストを行い、配管の漏れがないことを確認します。
4. 熱源・電気設備接続 温水式はボイラー・循環ポンプ・膨張タンク・コントロールパネルを接続します。電気式は電気工事業者との連携で分電盤・コントローラー・センサーを設置します。
5. 試運転・調整 設備全体の動作確認と温度調整を行います。降雪センサーが正常に動作することを確認します。
メンテナンスのポイント
ロードヒーティングは設置後も定期的なメンテナンスが必要です。
温水式のメンテナンス
不凍液の定期交換 不凍液(グリコール系)は使用年数が経過すると防腐・防食効果が低下し、配管の内部腐食が進みます。一般的に3〜5年ごとの交換が推奨されます。不凍液の濃度が薄まると凍結保護温度が上がり、凍結リスクが発生することもあります。
循環ポンプ・ボイラーの点検 ポンプのメカニカルシール(軸封部)からの液漏れ、ボイラーの燃焼状態・熱交換器の汚れを定期的に点検します。シーズン前(秋)の点検がトラブル防止に効果的です。
エア抜き 循環配管内に空気が溜まると循環効率が低下します。初期運転後や補液後にエア抜き作業を行います。
電気式のメンテナンス
電気式は温水式に比べてメンテナンス項目は少ないですが、コントローラー・センサーの動作確認と絶縁抵抗測定を定期的に実施することが推奨されます。
補助金・助成金制度の活用
ロードヒーティングは省エネ・バリアフリー・高齢者転倒防止の観点から、自治体によっては住宅設備への助成制度が設けられている場合があります。宮城県・仙台市の制度については毎年内容が変わるため、設置前に最新情報を確認することをお勧めします。
また、ヒートポンプを熱源に使用した温水式ロードヒーティングは省エネ性能が高く、国の省エネ設備導入補助金の対象となるケースがあります。
東北・宮城のロードヒーティング工事は森工業へ
森工業では、宮城県・仙台市を中心にロードヒーティング(温水式融雪配管)の設計・施工・メンテナンスに対応しています。駐車場・玄関アプローチ・傾斜地など、積雪・凍結が心配な箇所の相談をお受けしています。
既設ボイラーとの接続工事・既存融雪設備のメンテナンス・不凍液交換も承っております。現地調査・お見積もりは無料です。冬前に余裕をもってご相談ください。
この記事をシェア
仙台ローカル
仙台で暮らす・働く・遊ぶをつなぐローカルサイト群。