漏水調査約4分で読めます

漏水調査の必要性と主な手法
床下・壁内・地中など見えない場所からの漏水は発見が難しく、発見が遅れると建物への被害(腐食・結露・カビ・シロアリ被害)が深刻になります。
水道使用量の急増・壁や天井の染み・床の変形・下水の臭いなどは漏水のサインです。これらの異常に気づいたら、専門業者による漏水調査が必要です。
主な漏水調査手法:
- 音響(音聴)調査:漏水音を聴診棒や音聴機器で検出
- トレーサーガス調査:微量のガスを配管に送り込んで検知
- 赤外線サーモグラフィ調査:温度差から漏水箇所を検出
- 内視鏡(管内カメラ)調査:配管内部を直接映像で確認
音響(音聴)調査の仕組みと特徴

調査の原理
水道管や排水管から水が漏れる際に発生する「漏水音」を、高感度マイクロフォンや聴診棒で検知・分析する手法です。
機器の種類
- 聴診棒(スタンプ式):配管が露出・接触可能な場合に直接当てて音を聴く
- 電子式音聴棒・漏水検知機:路面や壁に当てて振動を増幅・分析
- 相関式漏水検知器:2点に受信機を設置し、音の伝達時間差から漏水位置を計算
適している状況
- 金属管(鋼管・銅管)で音が伝わりやすい配管
- 漏水量が多く音が明確に検出できる場合
- まず大まかな漏水エリアを絞り込みたい場合
音聴調査の費用目安
- 戸建て住宅(屋内配管):3〜8万円程度
- 敷地内地中管の調査:5〜15万円程度(規模・調査範囲による)
音聴調査の限界
トレーサーガス調査の仕組みと特徴
調査の原理
無害な微量ガス(水素・ヘリウム・窒素等、主に5%水素+95%窒素混合の不活性ガス)を配管内に充填し、地表から専用のガス検知器でガスの漏れ箇所を特定します。
調査の流れ
- 調査対象の配管の水を抜く・水道を止める
- トレーサーガスを配管内に充填(規定圧力まで)
- 路面・床面上をガス検知器で走査する
- ガス濃度が高い箇所を漏水位置として特定
- 必要に応じてさらに絞り込む(掘削確認等)
トレーサーガス調査の費用目安
- 戸建て住宅(屋内・敷地内):8〜15万円程度
- 道路・広い敷地の調査:15〜40万円程度
2つの手法の比較
| 比較項目 | 音聴調査 | トレーサーガス調査 |
|---|---|---|
| 精度 | 中(漏水量・管種による) | 高(微小漏水も検出可能) |
| 漏水量 | 比較的多い漏水に有効 | 微小漏水でも有効 |
| 適用管種 | 金属管が最適 | 管種を問わない |
| 費用 | 低め(3〜15万円) | 高め(8〜40万円) |
| 騒音環境 | 影響を受けやすい | 影響を受けにくい |
| 非破壊性 | 破壊不要 | 破壊不要 |
| 配管内の水 | 水を抜かなくてよい | 水を抜く必要あり |
どちらを選ぶべきか
音聴調査が適しているケース
- 鋼管・銅管などの金属製配管
- 漏水量が多い・水道料金の急増が著しい
- まず大まかに漏水エリアを絞り込みたい
- 調査費用を抑えたい
トレーサーガス調査が適しているケース
- 樹脂管(塩ビ管・ポリエチレン管)の配管
- 微小な漏水(水道料金の微増程度)
- 音聴調査で漏水位置を絞りきれなかった場合
- 騒音環境が多い場所(幹線道路沿い・工場内等)
- 掘削範囲を最小化するために高精度な特定が必要な場合
組み合わせが最も効果的
実際の漏水調査では、まず音聴調査でエリアを絞り込み、精度が必要な場合にトレーサーガス調査で位置を特定するという組み合わせが最も効率的です。
森工業株式会社の漏水調査サービス
森工業株式会社は音聴調査・トレーサーガス調査に対応しています。「水道代が急に高くなった」「床が濡れているが原因がわからない」という場合はお気軽にご相談ください。漏水箇所の特定から修理まで一貫して対応します。
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