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ポリエチレン管(PE管)とは
ポリエチレン管(PE管、一般的にHDPE管とも呼ばれる)は、高密度ポリエチレン(HDPE)や中密度ポリエチレン(MDPE)を原料とした樹脂製配管です。軽量・耐食性・柔軟性に優れ、給水管・ガス管・農業用水管・下水管など幅広い用途で使用されています。
国内では「水道用ポリエチレン管(JWWA K 144)」「ガス用ポリエチレン管(JIS K 6776)」「農業用ポリエチレン管(JISR 6761)」など用途別にJIS規格が制定されており、それぞれの規格に適合した製品を使用しなければなりません。
従来の金属管(鉄管・銅管)と比べ、腐食しない・軽量で施工しやすい・地震時の変位に追随できるという利点があります。一方、高温環境や紫外線にさらされる条件では材質劣化が起こりやすいため、使用条件の確認が重要です。
PE管の種類と用途

PE管は用途・材質・規格によっていくつかの種類に分類されます。
水道用ポリエチレン管(JWWA K 144): 水道局の指定を受けた給水管で、鉛フリー・無毒性の製品です。主に屋外の地下埋設配管(引き込み管・配水本管)に使用されます。柔軟性があるため地震時の変位に強く、宮城県のように地震リスクの高い地域では金属管から水道用PE管への更新が進んでいます。外面は黒色(カーボンブラックによる紫外線保護)、内面は無着色が標準です。
ガス用ポリエチレン管(JIS K 6776): 都市ガス・プロパンガスの埋設配管に使用されます。外面は黄色が標準色で、他の配管との識別が容易です。ガス用PE管の接合には専用の電気融着継手(EF継手)を使用し、施工者は「ガス用ポリエチレン管融着接合技能者」資格の保有が必要です。
農業用ポリエチレン管: 農業用水・ハウス散水・灌漑システムに使用する軟質ポリエチレン管です。可とう性が高く、圃場の地形に合わせて取り回しやすい特徴があります。耐候性が求められる屋外露出施工では遮光タイプの製品を選択します。
架橋ポリエチレン管(PEX管): ポリエチレンを架橋処理することで耐熱性・耐圧性を向上させた配管で、床暖房配管や給湯配管に使用されます。PE管と名称が似ていますが構造・用途・接合方法が異なります。
PE管の接合方法
PE管の接合方法は金属管のねじ接合とは大きく異なります。主な接合方法は以下のとおりです。
バット融着(突き合わせ融着): 管端面を専用の融着機で加熱・溶融させた後に加圧接合する方法です。比較的大口径(63mm以上)の配管に適しています。接合部がビード(盛り上がり)を形成し、接合強度が高いのが特徴です。施工には適切な加熱時間・加熱板温度・加圧力の管理が必要です。
電気融着継手(EF継手): 継手内部に電熱線が埋め込まれており、専用コントローラーから電気を流すことで内面と管外面を融着接合する方法です。小口径から大口径まで幅広く対応でき、狭いスペースでの施工も可能です。ガス用PE管ではほぼすべてEF継手が使用されます。施工後はバーコードリーダーでの施工記録管理が標準化されています。
ソケット融着: 専用の加熱機器(融着ツール)で管外面と継手内面を同時に加熱し、接合する方法です。主に小口径管に使用されます。
機械式継手(メカニカル継手): 樹脂製または金属製のインサートを管内に差し込み、ナット締めで固定する方法です。施工が簡単で特殊工具を必要としませんが、融着継手より気密性が低くなる場合があります。農業用配管など圧力の低い系統で使用されます。
施工上の注意点
PE管の施工では金属管と異なるいくつかの注意点があります。
熱膨張への対応: ポリエチレンは金属に比べて熱膨張係数が大きく(金属の10倍程度)、温度変化で配管が伸縮します。露出施工や直射日光が当たる箇所では、伸縮を吸収できる適切な支持間隔とオフセット(ルーズ施工)が必要です。過拘束するとたわみや継手への応力集中につながります。
紫外線対策: 一般的なHDPE管は紫外線に弱く、長期間の屋外露出で材質が劣化します。露出施工が必要な場合は遮光テープや保護カバーを使用するか、UV安定剤入りの製品を選定してください。
埋設深さの確保: 地下埋設の場合は車両荷重・凍結深度を考慮した埋設深さを確保します。宮城県の凍結深度は地域によって異なりますが、仙台市では0.4m以上、山間部では0.6m以上が目安です。埋設前に砂または砕石で管の下部(床付け)を整地し、管に局所的な荷重がかからないようにします。
接合記録の保存: 特にガス用PE管の電気融着接合では、施工記録(接合者・施工日時・融着機シリアル・継手バーコード)を保存することが義務となっています。漏洩事故発生時の原因調査にも役立ちます。
既存金属管からPE管への更新工事
老朽化した鉄管や銅管からPE管への更新工事は、特に地下埋設部分で効果を発揮します。PE管は腐食しないため、更新後は長期間メンテナンスが不要になります。更新方法には「開削工法(掘り返して入れ替え)」と「非開削工法(既設管内に挿入するスリップライニング等)」があります。
道路下や構造物下など開削が困難な箇所では非開削工法が有効です。既設管の内径・材質・経路を事前に調査したうえで工法を選定します。
森工業のPE管施工対応
森工業では水道用・ガス用ポリエチレン管の施工に対応しており、融着接合の資格を持つ技術者が施工にあたります。宮城県内の給水引き込み管更新・農業用水配管新設・ガス埋設管工事など、幅広いPE管工事をお任せください。
PE管への更新をご検討の方や、既存配管の材質・劣化状況の診断が必要な方は、お気軽にご相談ください。現地調査と見積りを無料で承っています。
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